わたしたちができること

投稿日:2020年09月23日/更新日:2023年10月24日

食品ロスをなくす本当の理由とは|SDGs2『飢餓をゼロに』について考えよう。

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飢餓をゼロに
世界で深刻な問題になっている飢餓・食糧問題。貧困や紛争などによって十分な食糧がなく、毎日9人に1人が飢えに苦しみながら生活しています。

その一方で生産された食品の3分の1あまりが捨てられていることを知っていましたか?

大切な食べものを無駄にし、捨ててしまう『食品ロス』

私たちが『食品ロス』を減らすことと、世界の飢餓問題はどのような関係があるのでしょうか。

食品ロスってなに?

食品ロスって何

食品ロスとは、本当ならまだ食べられるはずなのに廃棄されてしまう食品のことです。

スーパーやコンビニやで売られている食品は、消費期限を過ぎると廃棄されてしまいます。また私たちが購入した食品も、うっかり消費期限が過ぎてしまって捨ててしまうこともありますよね。

作ったけど食べきず、捨ててしまったものもそうです。

農林水産省によると、日本の食品廃棄物等は年間2,550万t。

その中で本来食べられるのに捨てられる食品「食品ロス」の量は年間612万t(平成29年度推計値)

日本人の1人当たりの食品ロス量は1年で約48kgで、これは日本人1人当たりが毎日お茶碗一杯分のご飯を捨てているのと同じ量になるとのこと。

なぜ食品ロスが世界的に問題なの?

なぜ食品ロスが問題なの

SDGsの2番目に『飢餓をゼロに』という目標があります。

文字通り、飢餓で苦しむ人をゼロにするのが目標で、「安全で栄養のある食料を、安定してすべての人に供給すること」「投資や技術発展を通して持続可能な農業システムを構築すること」を目指しています。

【SDGs2 – 目標】

(1)2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。

(2)2030年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、すべての年齢の男性、女性、子どもの割合を半減させる。

(3)各国において最低限の基準を含む適切な社会保護制度及び対策を実施し、2030年までに貧困層及び脆弱層に対し十分な保護を達成する。

(4)2030年までに、貧困層及び脆弱層をはじめ、すべての男性及び女性が、基礎的サービスへのアクセス、土地及びその他の形態の財産に対する所有権と管理権限、相続財産、天然資源、適切な新技術、マイクロファイナンスを含む金融サービスに加え、経済的資源についても平等な権利を持つことができるように確保する。

(5)2030年までに、貧困層や脆弱な状況にある人々の強靱性(レジリエンス)を構築し、気候変動に関連する極端な気象現象やその他の経済、社会、環境的ショックや災害に暴露や脆弱性を軽減する。

(6)あらゆる次元での貧困を終わらせるための計画や政策を実施するべく、後発開発途上国をはじめとする開発途上国に対して適切かつ予測可能な手段を講じるため、開発協力の強化などを通じて、さまざまな供給源からの相当量の資源の動員を確保する。

(7)貧困撲滅のための行動への投資拡大を支援するため、国、地域及び国際レベルで、貧困層やジェンダーに配慮した開発戦略に基づいた適正な政策的枠組みを構築する。

世界には世界中の人が満足な食事ができるだけの十分な食料があるにもかかわらず、毎日9人に1人が飢えに苦しみながら生活しています。

その一方で世界では生産された食品の3分の1あまりが捨てられています。このような食の不均衡をなくすためには食品ロスを減らすことが必要になってきます。

私たちにできること

食品ロス:私たちにできること

飢餓問題の原因の一つに自然災害が挙げられます。

食糧不足に悩む人達の多くは自然災害が多い地域に暮らしています。

異常気象によって農作物や田畑が被害を受けることで、食糧の調達が難しくなります。また田畑が被害を受けることで、家や仕事を失ってしまう人…。自然災害によって食糧だけではなく、生活を失ってしまうこともあるのです。

そして、私たちの『食事』には様々なエネルギーが使われています。

輸送するとき、調理するとき、保存するとき、廃棄するときには様々なエネルギーを使い、地球温暖化の原因となっている温室効果ガスを排出しています。

地球温暖化によって異常気象が増え、世界各地で干ばつや洪水などの自然災害が起こりやすくなっている今、私たちが無駄なエネルギーを使わないことは間接的に、飢餓問題と向き合い、取り組んでいることになります。

私たちが食料を無駄にしないことが、直接飢餓問題解決に繋がっているわけではないかもしれませんが、決して無関係ではなかったのです。

食の不均衡をなくすために、私たちはこの問題の現状を知り、食品ロスを減らすことが大切なのです。