わたしたちができること

投稿日:2020年09月18日/更新日:2023年10月24日

ソレ水に流さないで!家庭でできる簡単アクションでキレイな水を守りましょう!

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家庭でできる簡単アクションでキレイな水を守りましょう!

水質汚染とは川や海などの水が汚れているということ。それは私たちの健康に悪影響を及ぼすことがあります。

水が汚れている原因のほとんどが工場や農場などから流れ出る産業排水だと思っている人が多いかもしれませんが、私たちの暮らしから排出される『生活排水』も大きな原因です。

私たちは毎日、あたり前のように水を飲んでいます。顔を洗ったり、歯を磨いたり、お風呂に入ったり、料理に使うことも。ありとあらゆる場面で暮らしを支えてくれているこの水はとても貴重なものです。

大切な資源を守るために、どうすれば水を汚さずに生活できるのか考えてみましょう。

水が汚れるとどうなるの?

水質汚染が進むと、私たちの健康にも大きな悪影響を及ぼします。

以前日本では、工場排水による汚染が原因でイタイイタイ病や水俣病が流行し、大きな被害を出しました。

その後、排水処理の技術が進歩したことによって、日本で水質汚染によって病気にかかる人はほとんどいませんが、世界には貧困によって排水処理の技術が十分に備わっていない国も多く存在します。

ごみや病原菌で汚染された不衛生な水で生活をしていると、抵抗力の弱い子どもたちは様々な病気にかかってしまいます。そして現在も毎日のように多くの命が失われているのです。

このように世界には未だに3人に1人が安全な水を飲むことができない状態で生活しています。

このことを知るだけで、私たちが水を汚してはいけない理由を理解できたと思います。

私たちが排出している生活雑排水

生活雑排水

生活雑排水(せいかつざっぱいすい)とは、家庭からの排水のうち、屎尿と水洗便所以外から排水されたもの。台所や洗濯・お風呂などの排水のことをいいます。

私たちは1人1日あたり約200~300リットルの水を使用しています。

実は、その中で生活雑排水が約70%を占めているんです。

生活雑排水の多くはそのまま河川に放流されています。私たちが毎日何気なく水に流しているものが、気づかぬうちに水質汚染の大きな原因となっていたのです。

これだけ水に流すと、魚が住める水質になるまでに、バスタブ何杯分の水が必要?

  • 使用済み天ぷら油 20ml(BOD 30g)… 20杯
  • 牛乳コップ1杯 200ml(BOD 16g)… 11杯
  • 味噌汁 200ml(BOD 9g)… 5杯
  • 米のとぎ汁 500ml(BOD 6g)… 4杯
  • マヨネーズ 20ml(BOD 30g)… 20杯
  • ラーメンの汁 200ml(BOD 25g)… 3.5杯
  • 中濃ソース 15ml(BOD 2g)… 1.3杯
  • ビール 180ml(BOD 15g)… 10杯
  • シャンプー 4.5ml(BOD 1g)… 0.7杯
  • 台所用洗剤 4.5ml(BOD 1g)… 0.7杯

(BOD…水の汚染を表す指標のひとつ。数値が大きいほど汚れの量が多いことを示します。)

普段当たり前のように水に流しているものばかりですが、それが水質汚染の原因となり、海や川の生き物にも悪影響を及ぼしていたのです。

今日からできる簡単なアクション

キッチンでできること

キッチンでできること

  • 料理は必要な分だけ作って、飲み物は必要な分だけ注ぐようにしましょう。
  • 食器を洗う前に、お皿の汚れを拭き取っておきましょう。
  • 米の研ぎ汁を再利用しましょう。米の研ぎ汁でフローリングの床磨くとワックス効果でピカピカになります。またビタミンやミネラルなどお肌に良い美容成分が多く含まれているので、化粧水として使うのも良いです。
  • 残った油は継ぎ足して使うようにしましょう。捨てる場合は水に流さずに新聞紙に吸わせてから捨てましょう。
  • 洗剤は使いすぎないようにしましょう。

お風呂でできること

お風呂でできること

  • シャンプーやトリートメントは適量を使用しましょう。
  • 排水口のゴミはそのまま流してしまわずに、掃除して捨てるようにしましょう。

洗濯でできること

洗濯でできること

  • 洗濯洗剤は計量スプーンを使って適量使うようにしましょう。
  • ゴミが流れていかないように糸くずをキャッチするネットを使用しましょう。

トイレでできること

トイレでできること

  • トイレはこまめに掃除しましょう。こまめに掃除することで、大量の洗剤を使って掃除する費用がなくなります。
  • トイレットパーパー以外は流さないようにしましょう。

暮らしの中で生活雑排水をゼロにすることはできません。ですが、少しの工夫で極力水を汚さないようにすることはできます。私たちの生活に欠かせない大切な資源『水』をこれ以上汚さないために、できることから始めていきたいと思います。