エシカル?サスティナブル?正しい選択をして環境に優しいファッションを楽しもう
最近ファッション業界でよく聞く「エコファッション」「エシカルファッション」「サスティナブル(サステナブル)ファッション」という言葉。環境に優しいファッションというイメージはありますが、その意味を正しく知らないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、「エコ」「エシカル」「サスティナブル」の違いと、その魅力について紹介します。
エコファッションとは
エコファッションとは、持続可能なファッションという意味。
素材が自然に返るものや、リサイクルできるようなエコなもので、環境にとって持続可能なファッションであるということです。
さらにアイテムを生産するための製造工程が環境に低負担であることが挙げられます。
サスティナブル(サステナブル)ファッションとは
サスティナブルファッションとは、エコファッション同様、持続可能なファッションという意味。リサイクルが可能なものや、捨ててしまっても自然に還っていく素材が多く、将来的にもずっと続いていく…という意味が込められています。
さらにファッションの素材、生産、販売までのすべての過程を、環境、社会、経済に対し最大限に配慮されています。
地球温暖化の原因となっている温室効果ガス排出量の10%をファッション産業が占めるといわれていますが、生産の際に使用するエネルギーを最小限に抑え、温室効果ガスの排出量排出を抑えることもサスティナブルファッションの一つの取組みです。
また衣類を生産するのには『水』が必要不可欠です。
衣服を製造する際には生地を染色することも多く、使われた染色液がそのまま川や海に流されることで水を汚染してしまうこともありますが、サスティナブルファッションは使用する水の汚染の軽減しながら生産されています。
さらに環境への負荷を減らすために肥料や農薬を使わずに育ったオーガニックコットンを使ったり、生産に関わる労働者の雇用と安全、を保証するシステムを導入して作られたものなどが挙げられます。
エシカルファッションとは
エシカルとは、「人・環境・社会・地球に優しく配慮した考え方や行動」という意味があります。法律で決められたルールだけではなく、社会や多くの人にとって公平で正しい考えをするということ。
エシカルファッションはこのように倫理的・道徳的に考えながら、ファッション業界全体が与える社会的な影響にもっと焦点を当てて生産されています。
具体的には、衣類をつくる際、素材、生産、販売までのすべての過程を、人と環境、社会、経済に配慮して作られているということです。
また、ファッションの為に動物が犠牲にならないように、毛皮、皮、ダウンなど動物素材を使わないというポリシーを掲げています。
世界的に有名なラグジュアリーブランドでも、ミンク、フォックス、ラビット、カラクールなどのリアルファーの使用を禁止しており、毛皮の代わりに、フェイクファーやフェイクレザーを使用しています。
他にもオーガニック素材やエコな化学繊維、リサイクル可能な素材を使用して作られていて、人にも動物にも環境にも優しいことがわかります。
そして、このようなファッションを生みだすためにいちばん大切なのは、私たちの選択です。
「誰が」「どこで」「何を使って」「どのようにして」洋服が作られているのか考えながら、正しい買い物ができるようになっていけたらいいですよね。
念入りに商品タグを確認してみるのもいいですし、好きなブランドがあれば一度詳しく素材や取り組みについて調べてみるのもいいです。
また、要らなくなった服やバッグは捨ててしまわずに、リサイクルショップやフリーマーケットで売って、本当に必要としている人のもとに届けるのもひとつのエコです。
ファッションを楽しむのなら、地球や動物に配慮して、洋服を作ってくれている全ての人に少しでも貢献できる方法を選んでいましょう。