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投稿日:2020年09月14日/更新日:2024年03月11日

地球温暖化と異常気象の関係|なぜ強い台風が増えてしまったのか?

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地球温暖化と異常気象の関係|なぜ強い台風が増えてしまったのか?
近年、世界中で多く発生している異常気象。

大雨や台風は年々激しさを増し、甚大な被害をもたらしています。

また、台風だけにとどまらず「ゲリラ豪雨・線状降水帯・顕著な大雨」など、以前では耳なじみのなかった言葉も、近年ではよく聞くワードです。

そもそも、なぜ日本は台風が多いのかを知っていますか?

そして、とても大きな台風や異常気象が頻繁に発生している原因は何なのでしょうか。

今回は、台風ができるまでの原理を理解して、なぜ強力な台風が増えているのかを学んでみましょう。

台風ができるしくみ

地球温暖化と異常気象の関係|なぜ強い台風が増えてしまったのか?
台風の発生する場所は、主に赤道に近い南の海上付近です。

このあたりの海は海水の温度が高いため、水蒸気が多く発生します。

水蒸気は温まった空気によって上空へと運ばれ、上昇気流と合わさり台風の元となる雲ができるのです。

また、雲ができるときに熱を一緒に放出します。

その熱によって更に空気が温まり、どんどんと上昇気流を強めるのです。

そして、大きくなった雲は渦を巻き、その雲周辺の風の強さが17m/s以上になったものを「台風」と定義されます。

日本に台風が多いのは場所・風・気圧

地球温暖化と異常気象の関係。なぜ強い台風が増えてしまったのか?
日本に台風が多い理由は地理的な理由が関係しています。

日本の南方の海上で発生する台風は「偏西風」という強い風に乗って、北東に向かって進み、日本へ到達します。

夏の終わりから秋にかけては、太平洋高気圧が弱まるタイミング。

太平洋高気圧が弱まると台風が日本列島に近づきやすいため、上陸する頻度が上がります。

真夏は太平洋高気圧が強すぎることと、冬は冷たい空気に覆われるため、台風は近づけません。

勢力の強い台風が多いのはなぜ?

地球温暖化と異常気象の関係|なぜ強い台風が増えてしまったのか?
近年台風の威力が増している理由の1つに、地球温暖化が関係しているといわれています。

温暖化が進めば、以前よりも更に多くの水蒸気が発生し、威力の強い台風が完成してしまうのです。

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第6次評価報告書(AR6)で発表された「2℃の気温上昇」に対するシミュレーションの結果は以下の通り。

  • 台風の発生数は14%減少
  • 強い台風の発生割合は13%増加
  • 平均降水量は12%増加
  • 台風の平均強度は5%増加

発生自体は少なくなるものの、脅威や威力はUPするとの結果がでました。

台風ができるとき「高い海水温」や「高い気温」が条件的にプラスαで加わると、さらに強力な台風になるのです。

そして、大きくなった台風による暴風や大雨は、私たちの暮らしに大きな被害をもたらします。

川の氾濫や、土砂崩れによって家が潰されてしまったり、強い風によって飛んできた看板やガラスでケガをする人も。

農林水産被害も大きく、私たちの暮らしを脅かし、時には命に関わる深刻な問題です。

台風以外の異常気象も温暖化の影響が強い

地球温暖化と異常気象の関係|なぜ強い台風が増えてしまったのか?

台風の他にも、温暖化の影響でほかの異常気象も発生しています。

下記は、世界気象機関(WMO)が発表した、暴風雨・洪水・干ばつなどの気象災害の発生件数を表したグラフです。

地球温暖化と異常気象の関係|なぜ強い台風が増えてしまったのか?

1970年から2019年の50年間で、約5倍近くに増加しています。

また、2021年にIPCCが発表した報告書では、地球温暖化の原因は人間活動の影響によるものと断定。

その内容を抜粋したものが以下のとおりです。

  • 世界平均気温(2011~2020年)は産業革命前と比べて約1.09度上昇
  • 陸では海面付近よりも1.4~1.7倍の速度で気温が上昇
  • 北極圏では世界平均の約2倍の速度で気温が上昇

それにより、1950年代以降は大雨の頻度と強さが増加し、強い台風の発生割合は過去40年間で増加しました。

台風や異常気象は温暖化の影響が強いと考えられるでしょう。

台風が来る前に防災意識を高めよう

地球温暖化と異常気象の関係|なぜ強い台風が増えてしまったのか?
このまま温暖化が続くと台風の被害はより大きくなり、被害が拡大する可能性が高いです。

いざ、というときのために、日常から防災意識を高めておきましょう。

  • 避難場所の確認
  • 合流場所や連絡方法を確認
  • 備蓄品や持ち物を用意しておく
  • バッテリーや予備電源の確保など

通常の水ではなく長期保存できる水(通常1~2年、防災用は5年以上OK)や、火がなくても食べられる食料品も必要です。

 

水は5年からブランドにより15年保管も可能なタイプ(保管年数と比較して価格が高くなります)もあるので、お好みの水を選んでみてください。

ちなみに、尾西の非常食は筆者のオススメです!

水(常温でもお湯でもOK)を入れて混ぜるだけで、通常の食事と変わらないおいしい1品が出来上がります。

特にエビピラフは準喫茶で出てくるモチモチなピラフぽくてかなりおいしいですよ。

筆者の使い方は、味の濃い(ドライカレーやチキンライス系)ものはキャンプやレジャーで消費し、味の薄いものは災害用に保管しています

理由は、災害時には飲み水すらも回ってこな可能性があり、喉が渇くものはなるべく食べたくないためです。

また、濃い味=水をたくさん飲む=トイレ問題!に直結するので……。

ただし、日本は地震大国でもあるので、何らかの備えをしておくとよいでしょう。

まとめ:台風や異常気象の備えと温暖化をSTOPさせよう

地球温暖化と異常気象の関係|なぜ強い台風が増えてしまったのか?

地球温暖化と異常気象の関係は、温暖化である可能性が高く、その温暖化の原因は私たち人間です。

温暖化や地球環境を守るためにも、エコでエシカルな取り組みを始めてみましょう。

1人のチカラは小さくても、大勢がエコな取り組みを行い、輪が広がればとても大きなパワーになります。

未来のために、今からできる小さなことを始めてみませんか?