SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは
SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。
2001年に策定されたMDGs(エム・ディー・ジーズ)「Millennium Development Goals(ミレニアム開発目標)」は、極度の貧困状態にある人口の割合を半減させることや飢餓の撲滅、HIVなどの疾病の蔓延防止など、2015年までに達成すべき8つの目標が掲げられました。
MDGs(ミレニアム開発目標)
- 目標1:極度の貧困と飢餓の撲滅
- 目標2:初等教育の完全普及の達成
- 目標3:ジェンダー平等推進と女性の地位向上
- 目標4:乳幼児死亡率の削減
- 目標5:妊産婦の健康の改善
- 目標6:HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止
- 目標7:環境の持続可能性確保
- 目標8:開発のためのグローバルなパートナーシップの推進
主に開発途上国に向けの内容で、全ての目標を達成することはできませんでしたが、この内容は持続可能な開発のための2030アジェンダに引きつがれ、2015年9月の国連サミットで採択された、2016年から2030年までの国際目標。これがSDGsです。
SDGsは、開発途上国だけではなく、地球全体の問題として先進国でも積極的に取り組まなければならない目標であり、地球上の「誰一人取り残さない」ことを誓っています。
目標は17個。それぞれにターゲットがいくつか設定され、ターゲット数は169にもなります。
SDGs(持続可能な開発目標)
- 目標1:貧困をなくそう
- 目標2:飢餓をゼロ
- 目標3:すべての人に健康と福祉を
- 目標4:質の高い教育をみんなに
- 目標5:ジェンダー平等を実現しよう
- 目標6:安全な水とトイレを世界中に
- 目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
- 目標8:働きがいも経済成長も
- 目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう
- 目標10:人や国の不平等をなくそう
- 目標11:住み続けられるまちづくりを
- 目標12:つくる責任 つかう責任
- 目標13:気候変動に具体的な対策を
- 目標14:海の豊かさを守ろう
- 目標15:陸の豊かさも守ろう
- 目標16:平和と公正をすべての人に
- 目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
目標を読んでも実感がないため、取り組みにくい日本
17の目標の1つめ「貧困をなくそう」ですが、日本に住んでいると実感がわかないため、結局開発途上国の目標なのではないかと思ってしまいます。
ですが、日本の子どもの6人から7人に1人が貧困だと言われています。
日本で目標1に取組んでいる企業はたくさんありますが、その取り組み方も「フェアトレードでの長期的な取引を行うこと」や、「ソーラーで光るランタンを寄贈する」など様々なものがあります。
日本単体で考えるのではなく、ひとつの地球・その一員であるという考え方が必要なのではないかと思います。
遠い国で起きている問題も、地球の中の話であると捉えれば、この目標への考え方も変わってくるのではないでしょうか。