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海のゴミ拾い「ビーチクリーン活動」

海のゴミ拾い「ビーチクリーン活動」
きれいな海、真っ白な砂浜。
旅行先でこんな景色に出会うと胸を打たれますよね。
しかし今、海のゴミに関する問題が世界各地で起きており、きれいな海が失われつつあります。
取り返しがつかなくなる前に、みんなで力を合わせて海を守りませんか?
この記事では、海のゴミ拾いである「ビーチクリーン活動」をご紹介します。

今起きている海洋ゴミ問題、ご存知ですか?

今起きている海洋ゴミ問題、ご存知ですか?
まずはいま、世界中の海で起きているゴミ問題をおさらいしましょう。
人間が生み出したゴミによって海が汚くなってしまっているという現実に向き合う機会になるはずです。

海洋プラスチックゴミ問題

海洋プラスチックゴミ問題
海洋プラスチックゴミは、海に流出したゴミが海を漂い、生態系に悪影響を与えてしまっているという問題です。
特に海に生息する生物への影響は甚大で、多くの小さな命がプラスチックゴミによって奪われています。
プラスチックは軽くて耐久性があるため非常に便利ですが、それは裏返すと海を漂いやすく、そして分解されにくいということです。
一説によると、年間800万トンのプラスチックゴミが海に流出しているそうです。
これをジャンボジェットの重さで換算すると、5万機にもなるそうです。
途方もない数のプラスチックゴミが毎日流出していることがお分かりいただけるでしょうか。

マイクロプラスチック問題

マイクロプラスチック問題
マイクロプラスチックとは、その名の通り微小なプラスチックのことで、身近にイメージしやすいものだと歯磨き粉の粒子がそれに当たります。
ひとつひとつの粒子は非常に小さく、また自然界でも分解されにくいため、生物の体内で悪影響が起きることが懸念されています。
また、水の循環の過程で食塩やミネラルウォーターなどにマイクロプラスチックが混入している可能性もあります。
人体や生物への影響はまだはっきり解明されているわけではありませんが、良い影響を及ぼすとは考え難いですよね。

実際に行われているビーチクリーン活動をご紹介

実際に行われているビーチクリーン活動をご紹介
それでは、具体的にはどのように海をきれいにしたら良いのでしょうか?
個人で目についたゴミを拾うのもとても良いことなのですが、広い海岸だと一人では到底回収することができない量のゴミが流れ着いていることがあります。
こうした光景を目の当たりにすると心が折れてしまいそうになりますが、複数人でゴミ拾いをすれば心強いでしょう。
ここでは実際に行われている「ビーチクリーン活動」を3つご紹介します。
全国様々な場所で海岸をきれいにする活動が行われているので、ぜひ参加してみてください。

①「ゴミが全ての始まりだった。」(沖縄)

沖縄の美しい海を守るために結成された団体、「ゴミが全ての始まりだった。」(略称:ごみすべ)。
子供たちの世代、そしてさらに先の世代まで沖縄の海を守るために、海岸でのビーチクリーン活動やゴミ問題を子どもたちに伝える活動を行っています。
gomisube.

②神戸海さくら(兵庫県)

こちらは神戸が誇る美しい海岸、須磨海岸でビーチクリーン活動を行っている団体です。
毎月一回、海水浴期間中は毎日活動を行っているそうです。
須磨海岸はアクセスが良いので夏にはたくさんの人で賑わいますが、その分出るゴミも多くなっています。
みんなで力を合わせてきれいな海を守りたいものですね。
神戸海さくら公式インスタグラム

③Tokyo bay Beach club(千葉県)

千葉県の検見川浜を中心に活動する「Tokyo bay Beach club」。
東京湾のゴミを減らすため、年間通して活動をしています。
通常のゴミ拾い活動の他にゴミ問題の周知活動も行なっているので、興味があればそうしたイベントに足を運んでみると良いかもしれません。
Tokyo bay Beach Club 公式インスタグラム

きれいな海を次の世代に受け継ぎましょう!

きれいな海を次の世代に受け継ぎましょう
私たちの心を癒してくれたり、高揚させてくれたりするきれいな海。
ずっとこの先もきれいなまま守りたいですよね。
ぜひお近くで行われているビーチクリーン活動を調べ、参加してみてください。
SDGsの目標14:「海の豊かさを守ろう」をみんなの力で達成しましょう。